当店施設案内:『修正機』

板金修理に欠かせない「修正機」をご紹介します。
当店には2台の修正機がありますが、2台備えた板金工場は少ないと思います。
2台の車を並行作業で進めることができるのは、当店の強みでもあります。
 

 
まず、修正機の役割ですが、「人力で出来ない車体の修正修理を行う」ものです。事故などで車のボディだけでなく、
骨格であるフレームまで歪んでしまった場合、人の力だけで直すのは難しいです。この時、修正機の出番となります。
 
今回紹介する修正機は、車を乗せる台の回りに、自由に配置できる柱が5本あります。この柱は油圧で上下することができ、
柱につけられたチェーンも連動して動くようになっています。
 

 
修理する車を台上に固定し、修理箇所にまで柱を移動させて固定します。
修理箇所はほとんどが凹んだものが多いので、チェーンの先を凹んだ箇所に取り付けます。柱を上げるとチェーンは
引っ張られるので、凹んだ箇所を引き出すことになります。
 

 
どれくらい引き出すのかは、板金スタッフの経験になります。鉄は一旦引っ張りすぎる=伸びると元には戻りません。
しかし、目視でちょうどの部分まで引っ張っても、鉄の習性として少し戻ってしまいます。
この「戻りしろ」とどこまで引き出すのかを長年の経験から考えながら、チェーンの引き出しを行います。
 

 
この引っ張る力は、最大にするとフレームが引き千切れる位の強さがあります。例えば、事故で見た目が半分位まで
つぶれて圧縮されてしまった車があったとします。このような車でも元の車体の長さにまで戻す力を持っています。
ですので、板金スタッフは経験を元に、力を調整しているのです。
 
ある程度、引っ張り出すことができたら、ハンマーや引き出す道具を使って、人力で微調整して正確な寸法にまで
戻します。パーツを取り替えないといけない場合は、そのまま台上で傷んだ箇所を切り取り、新しい部品を溶接します。
 

 
また、台自体を上下させることができますので、板金だけでなく、目の高さで作業をしたい場合に使うこともできます。
 
 
塗装ブース同様、当社の高い修理技術力を支えているのが、この「修正機」なのです。